小学校受験にふさわしい服装:行動観察、運動考査
小学校受験において、面接やペーパーテストの他、家庭環境(家庭での育てられ方)や性格などの本質が自然と表れる「行動観察」「運動考査」を重視する小学校が増えています。
小学校受験における「行動観察」や「運動考査」は、集団の中での考え方や様子を見極める重要な選考です。普段通りの力を発揮するためにも、お子様が活動しやすい服装を選ぶことが大切です。
「行動観察」は遊びやゲーム、共同制作などを通して集団の中でのお子様の立ち振る舞いを、「運動考査」は体の健康状態や基本的な運動能力が備わっているかを見極めるために行う選考です。
行動観察や運動考査が行われる小学校の場合、「動きやすい服装で」というような指示があります。お子様が本来の実力を発揮できるように、
・動きやすさ
・安心感
・快適さ
を意識した服装を選ぶと良いでしょう。
特に運動考査では、鉄棒やマット運動、くま歩き(四つ足歩き)など、体を大きく動かす課題が出題されるケースが多く、どんなことをするのかが服装を選ぶ上でとても重要な判断基準になりますので、志望校の考査内容は事前にリサーチしておくことをおすすめします。
行動観察や運動考査は、面接と同じ日に実施される場合と、別の日に設けられている場合があります。
例えば面接と行動観察が別日の場合、面接はワンピース、行動観察は動きやすい天竺シャツにニットのハーフパンツやキュロットスタイルといったように、いくつかのパターンを準備する方が多く、面接と行動観察などが同日に行われる場合は、着替えの有無について事前に調べておき、着替えがない場合はきちんとした雰囲気と動きやすさを兼ね備えた服装を選ばれます。
「行動観察」や「運動考査」の定番スタイル
行動観察や運動考査にのぞむ際、望ましい服装をご紹介します。
男の子のスタイル
天竺シャツ または シャツ+ベスト+ハーフパンツ(ニット)
女の子のスタイル
天竺シャツ または 半袖ブラウス+ベスト+キュロットまたはラップキュロット
色は、清潔感のある白が最適です。
行動観察や運動考査では、動きやすさはもちろん、着替えのしやすさから考えても伸縮性のある天竺生地が良いでしょう。
ポロシャツやブラウスの裾は、動いた時にはみ出すとだらしなく見えるため、着丈が長めのものを選ぶことをおすすめします。袖丈に決まりはありませんが、半袖の方が元気よく見えるという印象から選ばれる方も多いです。
ただし、考査は秋から冬に行われることが多いため、寒い時は無理をせず、長袖、もしくは半袖のトップスにベストを合わせて調節しましょう。行動観察や運動考査では多様な動きをしますので、必ず試着時に腕周りや首回りがきつくないかなどを確認してください。
女の子は丸襟にすると可愛らしい印象になります。校風などに合わせてお選びください。
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ベストはポロシャツなどがはみ出してもカバーできるため、「行動観察」に着用される方が多いです。
動きやすいように、薄手のウール素材などが望ましいでしょう。男の子はVネック、女の子は丸首タイプが主流です。
紺色で無地のタイプが定番ですが、個性を出したい場合はグレーやサックスブルー、またケーブルなどの折柄が施されているタイプを選んでも良いでしょう。
カーディガンは動いた際にボタンが外れることも考えられるので、考査の時は避けましょう。
「運動考査」では、体操服の着用を指定する小学校もあります。
白色天竺シャツと、紺色で無地のハーフパンツといったシンプルな組み合わせが最適です。
なかには先生方の目に留まりやすいように、受験する小学校の制服や校章に使われているカラーを体操服のラインなどで取り入れる方もあります。
また、日頃からハンカチとティッシュを身につける習慣が大切です。
必ずハーフパンツの両サイドに大きめのポケットが付いているものを選びましょう。
上履き選びのポイント
足のサイズに合ったもの
一般的に子供の靴選びは、実際の足の大きさよりも0.5cm位大きいサイズがジャストサイズで
す。つま先の指が自由に動かせて、かかとが固定されるものを選びましょう。
全体的に柔らかく足に馴染む素材だと、足に負担がかからず良いかと思います。
足の甲をホールドするもの
脱げにくく、足に力を入れやすいように、マジックテープのベルトでしっかりと足の甲をホールドできるものを選びましょう。
マジックテープは微調整が可能なので、それぞれのお子様の甲の高さに合わせることもメリットです。
スムーズに着脱できるもの
上履きを脱いで行動観察を行う学校もあります。
その際脱ぎ履きに手間取っていると、選考の先生方にも悪い印象を与えかねません。上履きを履くときのマナーとして、かかとを踏まず、床に座らず立て膝で履けるかどうかも見られています。
普段から意識しておきましょう。
日常的に綺麗な所作を身につけていると、お子様も自信を持って試験に取り組めます。
上履き用の靴は、小学校受験本番の2か月前くらいには購入し、お教室などで履き慣らしておきましょう。
まとめ 〜「行動観察」や「運動考査」で求められること〜
小学校受験の行動観察や運動考査では、入学後スムーズに学校生活を送るために必要な
・自立性
・協調性
・思いやり
が求められます。
それには先生やお友達の話を聞き、ルールを守り、協力して課題を解決する能力がポイントになります。
考査は基本的に保護者と離れて行うため、自分の身の回りの事が自分でできるかどうかが評価基準になります。
面接の服装から体操服への着替えを考査のひとつとする小学校もあるようです。スムーズに着替え、着ていた服を丁寧に畳み、風呂敷に包むといった内容です。
こういった場合、服を包むための風呂敷も持参するように指示があることもあります。
風呂敷は無地で紺色のものが良いでしょう。素材は力が弱い子どもでも、結び目を固定しやすい綿素材がおすすめです。
できるだけ早い段階から準備して、着替えの練習を積み重ねましょう。
日常の生活習慣が「行動観察」や「運動考査」での振る舞いに反映されます。
当日自信を持って考査に臨むためにも、普段からきちんとした服装で丁寧な生活を送ることが、良い結果に繋がるでしょう。